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リルテック錠 50が出荷調整に
2019年 11 月、サノフィはリルテック錠 50が出荷調整になると発表しました。
弊社が製造販売しております筋萎縮性側索硬化症用剤「リルテック®錠 50」(一般名:リルゾール) は、原薬を製造するための出発物質の供給問題により現在製造を中断しております。
筋萎縮性側索硬化症用剤「リルテック®錠 50」欠品のお詫びより
原因は?
原薬を製造するための出発物質が確保できないのが原因としています。
製造メーカーは全部ではないですが、原薬メーカー、製造国など発表していません。
最近原薬メーカーの問題が多いです。
2019年 12 月中旬にはリルテック錠 50の在庫がなくなる予定なのでご注意ください。
代替品は?
サノフィは代替品として下記の2つを推奨しています。
- リルゾール錠 50mg「AA」
- リルゾール錠 50mg「タナベ」
リルテック錠 50ってどんな薬?
リルテック錠 50は神経難病治療薬で筋萎縮性側索硬化症の治療、病勢進展の抑制する薬です。
一般名 リルゾール
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は運動ニューロンの変性により、随意筋の筋力低下と萎縮が進行し、全身の筋力が低下していく原因不明の病気です。
最終的には呼吸に関わる筋肉も低下して呼吸不全になります。
リルテック錠はALSの唯一の経口剤です。
世界で初めての筋萎縮性側索硬化症の適応症を持つ薬です。
グルタミン酸による興奮毒性を抑え、神経細胞保護作用があります。
作用機序
リルテック錠の機序は詳細が不明で考えられているのは3つと言われています。
- グルタミン酸遊離阻害
- 興奮性アミノ酸受容体との非競合的な阻害
- 電位依存性Na+チャネルの阻害等の作用
この3つが神経細胞保護作用を発現すると言われています。
注意
リルテック錠は高脂肪食後、吸収率が低下しまうので食前の薬になっています。
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