ビスホスホネート製剤(BP)と選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)の併用は?

薬のボトル

併用は・・・

今日はある高齢者の患者さんのご家族が処方せんを持ってきました。

この患者さんはボンビバ錠100mgを服用していましたが、

今日新しくビビアント錠20mgが処方になりました。

ご家族にお話しすると骨密度が上がらなく新規でお薬を出しますという事を医師からお話があったという事でした。

機序は違うけど、併用していいのかな・・・。

添付文章見ても特に書いてないし…。

ガイドラインかな?

今までの経験でBPとSERMの併用は経験上なかったので骨粗鬆症のガイドライン調べました。

骨粗鬆症の予防と治療ガイドラインには

重篤な骨粗鬆症に関しては,骨形成促進薬(テリパラチド)で開始し、骨吸収抑制薬でフォローするという逐次療法が推奨できる。

2つの骨吸収抑制薬を組み合わせるというオプションも報告されており、ホルモン補充療法 またはSERMとアレンドロネートの併用の報告がある

いずれの報告でも併用群の骨密度が最も上昇しているが、骨折抑制効果も有意に増強するか否かの検証はない。

このような併用は急速な骨密度の低下例に考慮してよいといわれる。

骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015より

推奨はしてないけど急速な骨密度の低下には考慮してもいいんですね。

まとめ

添付文章も読み込まないといけないですが、ガイドラインも読み込まないといけないですね。

基本中の基本なのかもしれませんが、反省です。

  

  

    

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