アンペック坐剤の廃棄

先月、アンペック坐剤の使用期限が過ぎたので保健所に先月末に麻薬廃棄届を提出しました。

そして、先週の月曜日に保健所から連絡があり、金曜日に来局し廃棄の立ち合いをして頂く運びになりました。

麻薬の廃棄の手順

麻薬は、あらかじめ保健所に麻薬廃棄届を提出し、保健所の職員の立会いの下、廃棄する必要があります。

処方箋 により調剤された麻薬や患者や患者の御家族から返却された麻薬などは廃棄後30日以内に調剤済麻薬廃棄届を提出しなければいけません。

麻薬廃棄届、調剤済麻薬廃棄届は各都道府県の様式がありますので、それぞれの様式に従って記入し届け出をしてください。

アンペック坐剤の廃棄方法

今回はアンペック坐剤を温水に入れ、これに家庭用液体台所洗剤を加えて充分にかき混ぜて、乳化状態になったあと流しに廃棄になりました。

保健所の職員の立ち合いでの廃棄

麻薬の廃棄は何回もありますが、麻薬の坐剤の廃棄ははじめての経験になりました。

事前に保健所の職員からお湯を用意してくださいという事であらかじめポットでお湯を沸かし準備しました。

容器の中に少し水を入れてからお湯を入れ、それからアンペック坐剤を包装からだして溶かしました。

全部溶けたら家庭用台所液体洗剤を入れてスパーテルでかきまぜ、廃棄しました。

アンペック坐剤は油脂性坐剤なのでお湯を張った容器はべとべとしていました。

アンペック坐剤の他に油脂性坐剤は?水溶性坐剤は?

油脂性坐剤

アンペック坐剤            (モルヒネ塩酸塩)

アンビバ坐剤小児用 アルピニー坐剤  (アセトアミノフェン)

新レシカルボン坐剤       (炭酸水素ナトリウム/無水リン酸二水素ナトリウム)

ネリプロクト坐剤        (ジフルコルトロン吉草酸エステル/リドカイン)

テレミンソフト坐薬       (ビサコジル)

ボラザG坐剤          (トリベノシド/リドカイン)

ボルタレンサポ             (ジクロフェナックナトリウム)

プロクトセディル坐剤   (ヒドロコルチゾン/フラジオマイシン硫酸塩/ジブカイン 塩酸塩/エスクロシド)

水溶性坐剤

インテバン坐剤    (インドメタシン)

ダイアップ坐剤    (ジアゼパム)

ナウゼリン坐剤    (ドンペリドン)

ご存じだと思いますが水溶性坐剤と油脂性坐剤を両方使用する際は先に水溶性坐剤を使用し、30分経過後に油脂性坐剤を使用します。

例外的に緊急の時は目的に合わせた坐剤を先に使用します。

おまけ アンペック坐剤の名前の由来

名称の由来

鎮痛(analgesic)効果により平穏な(peaceful)生活が得られること(Quality of Lifeの向上)を期待して。

アンペック坐剤 インタビューフォームより

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