オペプリム 供給調整に

オペプリムのパンフレット

オペプリム 供給調整に

2019 年 12 月、株式会社ヤクルトはオペプリムが出荷調整になると発表しました。

一時的に供給に支障が出る可能性が生じております。そのため供給調整を行うことと致しましたのでお知らせ申しあげます。

オペプリムⓇ(一般名:ミトタン) 供給調整のご案内とお詫びより

出荷調整になる原因は?

株式会社ヤクルトは海外の製造所において製造された製品に、カプセル充填物が付着している為としています。

上手くカプセルに充填されなかったのか、カプセルが破損していたのか、わからない状態です。

代替品は?

株式会社ヤクルトは代替品に関して触れていません。

ジェネリックもないので処方もとの医療機関とご相談してください。

供給再開は?

株式会社ヤクルトは供給再開時期として3 月上旬を予定としています。

まだ先の話ですね・・・

オペプリムってどんな薬?

オペプリムは副腎皮質ホルモン合成阻害薬です。

副腎癌やクッシング症候群の治療に用いられます。

一般名はミトタンです。

名称の由来

o,p’-DDDのo,p’をフランス語で「オーペープリム」と発音するため、オペプリムと命名。

オペプリムカプセル500mgのインタビューフォームより

作用機序は?

副腎皮質に対する壊死作用があり、副腎にできた腫瘍を縮小させ、また、副腎皮質から過剰に産生されるステロイドホルモンを抑える作用があります

併用禁忌があります。

  • スピロノラクトン(アルダクトンA)
  • ペントバルビタール(ラボナ)

併用禁忌になっています。

スピロノラクトンとの併用は、オペプリムカプセルの薬効を阻害することが海外で報告されています。

ペントバルビタールの睡眠作用を減弱するとの海外報告があります。

クッシング症候群とは?

代謝をコントロールするコルチゾールが慢性的に過剰分泌される疾患です。

脳の下垂体にできた腫瘍から副腎刺激ホルモン (ACTH) が過剰に分泌され、その結果、副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されることによりおこる病気です。

下垂体の腫瘍のほとんどは良性の腺腫です。

 

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