アステラス製薬のジフラール軟膏、ジフラールクリームが製造中止になります。
2019年11月で製造中止になる予定です。
経過措置期間満了日は2020年3月31日予定なっています。
目次
ジフラールの強さは?
ジフラール(ジフロラゾン酢酸エステル)はステロイド外用薬の薬効による強弱の分類だとストロンゲストで最も強い分類に入ります。
他に最も強い分類されるストロンゲストの薬はデルモベート(クロベタゾールプロピオン酸エステル)、ダイアコート軟膏(ジフロラゾン酢酸エステル)があります。
ジフラール、デルモベート、ダイアコートの中ではデルモベートが一番調剤する機会が多いです。ただ、僕にとってジフラールは思い出の薬の一つでもあります。
ジフラール軟膏の苦い思い出
15年位前の夏の話ですが、患者さんがあるクリニックの処方箋を持ってきました。
処方内容はアレロック錠5Mgが28日分とジフラール軟膏とヒルドイドソフト軟膏の混合が処方されていました。
処方通り調剤してお渡ししました。
そして、20日位経過した後、その患者さんが来局して「この前もらった混合した薬が日に日に緩くなるんだよね、少し見てほしいだけど」と言われ容器を開けたところ、混合した軟膏の粘度が低いように見えました。
これは安定性に問題があるかもしれないと思い、慌ててお客様相談に電話しました。
ジフラール軟膏とヒルドイドソフト軟膏の混合は配合変化や安定性に問題がないか聞いたところ、混合して4週間後に分離が見られるとの報告がある事がわかりました。
患者さんにはお客様相談の内容を説明し、処方元の医師にも連絡しました。
結局再度その日に受診することになり、違う薬が処方になりました。
反省として・・・
ヒルドイドソフト軟膏はよく混合する薬の一つです。
知識もですが、配合変化や安定性をきちんと確認しなかった事が問題だと思います。
当時の苦い思い出です。
確認する方法として軟膏・クリーム配合変化ハンドブックがあります。
添付文書やインタビューフォームで情報を収集することもできます。
こんな記事も書いています。