ノルスパンテープは流通管理が厳しい薬です

ノルスパンテープの箱
ノルスパンテープの箱

3年ぶりにノルスパンテープの処方が飛び込んできてスマートに業務がこなせなかったのでここに記そうと思います。

ノルスパンテープはどんな薬?

ノルスパンテープは非オピオイド鎮痛剤で治療困難な 変形性関節症、腰痛症 に伴う慢性疼痛における鎮痛に使用される薬です。

ノルスパンテープの効能又は効果は変形性関節症、腰痛症になります。

スムーズに業務ができなかった理由は?

  • ノルスパンテープを取り扱うには薬局を登録する必要があること
  • 処方元医師がe-learning の受講済み医師であるかを確認すること
  • ノルスパンテープを発注してから 6 ヶ月以上経過しても継続発注がなされない場合は自動的に未登録となってしまうこと

ノルスパンテープを取り扱うには薬局を登録する必要がある

登録するには製薬会社のMRさんに訪問してもらい「ノルスパンテープ適正使用推進のための施設登録書」に記名・捺印を書いて提出する必要があります。

いそいで久光製薬のMRさんに連絡をしたら、販売会社が変更に・・。

ノルスパン®テープは、平成23年2月にムンディファーマが製造販売承認を取得し、同年8月 より久光製薬が独占販売してまいりましたが、このたび、ムンディファーマの販売体制が整ったことを受けて、平成31年2月28日をもって久光製薬による販売は終了し、平成31年3月1日より  ムンディファーマが販売を行うことになります。

経皮吸収型持続性疼痛治療剤「ノルスパン®テープ」 販売会社変更のお知らせ より

ムンディファーマは卸のメディセオに委託しているので担当者に連絡しますということですぐに来てもらい登録書に必要な事を記入し提出しました。

その後、ムンディファーマからメールが来ますので

https://norspan.jp/system/noLogin

ここでWEB サイトへの新規入力をし、パスワード設定が完了すれば処方元医師の照会ページを利用することができます。

処方元医師がe-learning の受講済み医師であるかを確認

ノルスパンテープを調剤する時は処方した医師がe-learningを受講したかどうか確認を行う必要があります。

e-learningを受講していない医師の場合はノルスパンテープを調剤することができないので、すぐにノルスパンテープ流通管理窓口に連絡する必要があります。

ノルスパンテープを発注してから 6ヵ月以上経過しても継続発注がなされない場合は自動的に未登録となってしまう

施設登録は一度行えば、更新は必要ありませんか?     

本剤の適正使用推進のため、本剤のご発注をいただいてから、6ヶ月以上経過しても本剤の継続発注がなされない医療施設は、自動的に未登録施設と見做されます。上記期間を経過した後に本剤のご発注をされる場合は、施設登録書による再登録が必要となりますので、ノルスパン® テープ流通管理窓口までご連絡をお願いいたします。お手数ですが、ご理解とご協力をお願いいたします。

ノルスパンテープ5mg・10mg・20mg新発売のご案内と適正使用徹底のお願いより

ノルスパンテープが3年前に処方になり同じように登録をしましたが、上記のように6か月以上処方がでなかったので今回再度登録することになりました。

処方にならなくても再度更新してノルスパンテープの処方箋が調剤できるようになれば久々に処方になっても患者さんを待たせるような事にはならないと思うのですが・・・

ノルスパンテープのその他の注意点

  • 投薬期間14日を限度

7日毎に貼り替えて使用するお薬なので通常は2枚が限度になります。

  • ノルスパンテープの貼付部位の温度が上昇すると吸収量が増加するので発熱や激しい運動、特に、電気毛布や湯たんぽに接しないように説明することが大切です。
  • 管理薬剤師が変更する際は入力情報の変更が必要

管理薬剤師が変更になる場合は、Norspan.jpに登録している管理薬剤師の変更が必要になってきます。

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