ツルハHDは6月17日に2019年5月期の決算を発表しました。
ツルハHDは北海道からの全国へ躍進しているドラックストアです。
2018年ツルハHDは僅差で1位を逃し業界2位でした。
勢力争いが続くドラッグストア業界ですが、ツルハHDの2019年5月の連結決算を見ていく前にツルハHDの歴史、事業を見ていきたいと思います。
目次
ツルハHDの歴史
1929年5月に北海道旭川市で鶴派薬師堂として創業しました。
1991年8月ツルハ薬局に屋号変更しました。
1995年(平成7年)には、イオン株式会社と業務・資本提携
近年では関東のくすりの福太郎、西日本のツルハグループドラッグ&ファーマシー西日本、四国のレデイ薬局を、静岡県の杏林堂グループ・ホールディングス、愛知県のビー・アンド・ディーホールディングスを子会社化し目覚ましい成長を遂げています。
ツルハHDの事業
- ドラックストア事業
- 調剤事業
- 介護事業
- 通信販売事業
4つ事業をしていますが、ドラッグストア、調剤薬局、介護事業の三つの柱を中心に事業を行っています。
ドラックストア事業がツルハHDの中核になります。
仕入れコスト削減による低価格の販売、データを用いた効果的な商品の陳列などによって地元北海道ではシェアNo1になり他社の参入を阻んでいます。
2019年5月期末店舗数は2,082店舗(うち調剤薬局566店舗)を展開しています。
2019年5月の連結決算
売上高7824億4700万円で前年同期比の16.2%増益です。
2018年5月22日付で株式会社ビー・アンド・ディーホールディングスを子会社化したことが増益した大きな理由です。
売上高の構成比の割合は日用品が26.3%、食品22.3%、医薬品22.0%(うち調剤9.8%)、化粧品17.4%、になります。
来店頻度を高めるために日用品、食品を安くしている戦略ですが素晴らしい売上です。
営業利益418億2600万円前期比の4.0%増益です。
本業でしっかり稼いでいます。
経常利益は433億1300万円で4.1%増益です。
それぞれの売上総利益率は医薬品42.3%(うち調剤37.5%)化粧品32.6%、日用品24.3%、食品15.1%のです。
下がっている理由としてはその他で0.4%下げているので詳細はよくわからないです。
ツルハHDはプライベートブランド「くらしリズム」「くらしリズムMEDICAL」を立ち上げ、商品開発・販売体制の強化をしています。
全PB商品の売上総利益率はなんと46.4%です!
全体の売上総利益率を引っ張っています。
自己資本比率は59.15%で優良企業だというのがわかります。
毎年ほぼ同じような構成比で、財政の健全性も良いですし、支払い能力も言うことありません。
M&Aで生じたのれんは、M&A後に償却する必要があります。
営業キャシュフローの伸びは減価償却費とのれん償却額のものです。
投資キャッシュフローが増えたのは子会社株式の取得によるものです。
フリーキャシュフローが少なくなっているのが気になります。
今回ツルハHDを見てきました。
すべての会社の決算はでていませんがドラックストアでの売上高はツルハは1位です。
ツルハHDは2024年5月期までに店舗数3,000店舗、売上高1兆円を目指しています。
そして、企業拡大しながらも「地域密着型」の店舗展開を目指しています
ツルハHDの躍進はどこまで続くのか、それともそれを阻む会社が現れるのか、これからも動向を見ていきたいと思います。
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