リュープロレリン酢酸塩注射用キット 1.88mg「あすか」、リュープロレリン酢酸塩注射用キット3.75mg「あすか」が出荷調整に

リュープロレリン酢酸塩注射用キット 1.88mg「あすか」のパンフレット

リュープロレリン酢酸塩注射用キット 1.88mg「あすか」、リュープロレリン酢酸塩注射用キット3.75mg「あすか」が出荷調整に

2020年6月、あすか製薬はリュープロレリン酢酸塩注射用キット 1.88mg「あすか」、リュープロレリン酢酸塩注射用キット3.75mg「あすか」が出荷調整になると発表しました。

他社製品の出荷調整の影響を受け、想定を上回る需要が多数発生しております。つきましては、既にご使用いただいている患者様に対し本製品を安定的にお届けするためにも、特約店様に対する出荷調整を実施することといたしました。皆様には多大なるご迷惑をお掛けすることとなり、心より深くお詫び申し上げます。何卒諸事情ご賢察の上、ご理解とご協力を賜わりますよう、お願い申し上げます。

リュープロレリン酢酸塩注射用キット 1.88mg/3.75mg「あすか」出荷調整に関するご連絡とお詫びより

出荷調整になった理由は?

こちらに書かせて頂いたリュープロレリン酢酸塩注射用キット 1.88mg「あすか」、リュープロレリン酢酸塩注射用キット3.75mg「あすか」の先発品であるリュープリンSR注射用キット11.25mg、リュープリン注射用キットが出荷調整になったあおりを受けた状態です。

あすか製薬は代替品を提案

あすか製薬は治療選択肢の1 つとしてレルミナ錠 40mgを提案しています。

ただ、レルミナ錠 40mgの適応症として

子宮筋腫に基づく下記諸症状の改善、過多月経、下腹痛、腰痛、貧血

のみになります。

子宮内膜症、中枢性思春期早発症、閉経前乳癌、前立腺癌に使用さている患者さんには適応症がありませんのでご注意ください。

レルミナ錠 40mgってどんな薬?

レルミナ錠 40mgは性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤です。

下垂体前葉に存在する性腺刺激ホルモン放出ホルモン受容体に対する強力かつ選択的な拮抗作用によって性腺刺激ホルモン放出ホルモンの作用を遮断し卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンの分泌を抑制します。

一般名はレルゴリクスです。

名称の由来

RELUMINA:Relugolix+Illuminate

(レルミナで女性の未来を明るくするというイメージ)

レルミナ錠 40mgのインタビューフォームより

使用上の注意

レルミナ錠 40mgは1日1回食前に服用するお薬です。

閉経前健康成人女性に朝食絶食下、又は朝食後に本剤 40mg を単回経口投与した時、朝食後投与では朝食絶食下投与と比較して、Cmax 及び AUC120 の幾何平均値の比はそれぞれ 45.43%及び 52.56%と低くなっている。

レルミナ錠 40mgのインタビューフォームより

レルミナ錠 40mgを服用することによりエストロゲン低下作用低下します。

そのためうつ状態を含む更年期様症状の発現する可能性があります。

ご注意ください。

おさらい

今回はリュープロレリン酢酸塩注射用キット 1.88mg「あすか」、リュープロレリン酢酸塩注射用キット3.75mg「あすか」が出荷調整に関して書かせて頂きました。

あすか製薬は代替品としてあすか製薬は治療選択肢の1 つとしてレルミナ錠 40mgを提案しています。

ただ、適応症が違いますのでご注意ください。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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