ラグノスゼリー分包16.05g販売中止に

ラグノスゼリーのパンフレット

ラグノスゼリー分包16.05g販売中止に

2020年2月、三和化学研究所はラグノスゼリー分包16.05g販売中止にすると発表しました。

販売を中止させて頂きますので、下記の通りご案内申し上げます。何卒ご了承賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

ラグノス®ゼリー分包16.05g販売中止のお知らせ より

販売中止なる理由は?

三和化学研究所は諸般の事情としています。

代替品は?

三和化学研究所は

  • ラグノスRNF経口ゼリー分包12g
  • カロリールゼリー40.496% の16.05g分包

を推奨しています。

ラグノスRNF経口ゼリー分包の16.05g分包を服用されている患者さんならカロリールゼリー40.496% の16.05g分包を採用した方が説明しやすいと思います。

ラグノスRNF経口ゼリーってどんな薬?

ラグノスRNF経口ゼリーは生理的腸管機能改善剤、高アンモニア血症用剤です。

一般名はラクツロースです。

ラクツロースは吸収、消化されず大腸まで達します。そして、腸内細菌によって分解され、乳酸などの有機酸を産生しその結果浸透圧が高くなり、腸管運動を促進し、浸透圧性下剤として働きます。

産生された有機酸により pH が低下し腸内アンモニアの産生、吸収を抑制し血中アンモニア濃度を低下させます。

名称の由来

従来から販売のラグノスゼリー分包16.05g のNew Formula:NF として命名した。

ラグノス®NF 経口ゼリー分包のインタビューフォームより

ラグノスゼリー 、ラグノスRNF経口ゼリーの違いは?

ラクツロースは、フルクトースとガラクトース各1分子から合成された二糖類です。

ラグノスNF 経口ゼリー分包はラグノスゼリーの原薬であるラクツロースから結晶ラクツロースに変更することにより、夾雑物であるガラクトースや乳糖を減少させラクツロースの甘みを抑制された経口ゼリー剤です。

ラグノス経口ゼリーは慢性便秘症の適応はありませんでしたが、ラグノスNF経口ゼリーはラクツロース製剤ではじめて慢性便秘症の適応をとりました。