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メネシット配合錠 100、メネシット配合錠 250が出荷調整に
2019 年 11 月、MSDはメネシット配合錠 100、メネシット配合錠 250が出荷調整になると発表しました。
「メネシット®配合錠 100/同配合錠 250」(以下 「本剤」といいます)の同効薬において、安定供給に支障が生じる事態が発生する旨を当該同効薬の製造販売元様より連絡を受けました。弊社としては、本剤の安定供給を確保するため、本剤の特約店への出荷調整を行うことと致しました。
抗パーキンソン剤 「メネシット® 配合錠 100/同配合錠 250」 特約店への出荷調整についてより
安定供給に支障っていうのはどういう理由なのか詳細に書いていません。
薬の製造は計画的にするものです。きちんと患者さんに説明できるような理由を書いてほしいものです。
代替品は?
MSDは代替品の事は触れていませんが、第一三共から販売しているネオドパストン配合錠L100、ネオドパストン配合錠L250がありますし、後発品もあります。
ネオドパストン配合錠はメネシット配合錠より若干薬価が高いのでご注意ください。
メネシット配合錠ってどんな薬?
メネシット配合錠はパーキンソン病治療薬でレボドパ含有製剤です。
一般名はレボドパ、カルビドパ水和物
名称の由来
海外での商品名SINEMET の綴りを組み合わせた。
メネシット®配合錠100、メネシット®配合錠250のインタビューフォームより
メネシット配合錠の特徴は?
パーキンソン病は中脳の黒質メラニン含有神経細胞の変性により脳内のドパミンが欠乏し、振戦、筋固縮、無動・寡動、姿勢反射障害・歩行障害を生ずる病気です。
ドパミンは血液・脳関門を通過しませんが、レボドパは通過します。
レボドパは脳内のレボドパ脱炭酸酵素によりドパミンに変換されますが、脱炭酸酵素は脳だけでなく、消化管、肝、腎などにも多く存在するため、大量投与が必要になります。
そのため、悪心、嘔吐、食欲不振になる事が多く治療として難しい問題でした。
カルビドパはレボドパの末梢での脱炭酸を阻害し、脳のドパミンの量を増やします。
レボドパとカルビドパを 10:1 の割合の時にレボドパの中枢作用の増強、ドパミンの末梢性作用の軽減が認められ製剤されました。
メネシット配合錠への切り替えで気をつけること?
レボドパ単味製剤からメネシット配合錠へ変更する場合は夜服用するレボドパを中止して、次の日の朝からメネシット配合錠を服用します。
レボドパの徐放製剤の場合には、24 時間前に投与を中止してからメネシット配合錠の服用を開始します。
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