武田テバが原薬の最終製造国を公開した事は画期的!

パンフレット
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先日、武田テバのMRが情報提供にきました。

その時に原薬の最終製造国を公開を段階的にしますという説明をうけました。

3月頃だと思いますが、先にニュースで聞いていました。

この公開は大変良い事だと思います。

以前、病院、クリニックからの問い合わせがあり、苦労したことを思い出しました。

以前に・・・

10年前位に門前の医師の方から連絡があり、中国で製造しているジェネリックは使用しないでくれと連絡がありました。

2007年に中国製冷凍ギョーザ事件が起こり、その影響だと思います。

その時に各メーカーに確認しましたが、企業秘密なので回答できないというだけでした。

なんでジェネリックだけなのかは疑問でしたが、各ジェネリックのメーカーのMRに頼み、企業秘密ということを説明してもらいました。

そして、医師と協議した結果、安全が確認できないということで先発品に戻すことになりました。

同意書?!

あとは数年前、別の調剤薬局で勤めていた時の話です。

エパデールS900は薬価が高く、あるメーカーのジェネリックを採用していました。

ある時、医師から産地がわからない魚を使用しているジェネリックは使用しないでくれと電話がかかってきました。

持田製薬のMRさんがペルー、チリに現地法人を設立してダイオキシンの基準などしっかり調べていることを情報提供したことが発端でした。

当時はエパデールのジェネリックは出荷調整がありましたので供給の面でも大変苦労が多い製品でした。

困ったのでジェネリックメーカーのお客様相談に電話をしましたが、企業秘密なので回答できないと言われました。

これでは医師は納得させることは難しいと思い、担当のMRに話をしたところ、産地や製造方法は特許なので医師以外に言わないという同意書を書くなら教えますよと言われ驚愕しました。

それなら医師に直接会って説明してほしいと頼み、なんとか医師に納得してもらった経緯がありました。

原薬の最終製造国の公開は画期的

そういう経験がありましたので武田テバの原薬の最終製造国を公開する事は大変良い事だと思います。

このような公開は画期的です。

ジェネリックの採用するポイントの1つにもなると思います。

ただ、原薬の最終製造国とは原薬の製造過程において最終工程を行っている国を指しているので、最終工程以外の過程はどこの国で製造しているかはメーカーしかわかりません。

医療費削減はジェネリックが大きな役割をします

医療費の削減はジェネリックが大きな役割をします。

これからもジェネリックは品質を求められますので是非このような積極的な企業の活動は応援したいと思います。

  

   

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