トレーシングレポートの活用を

薬のボトル

トレーシングレポート(服薬情報提供書)を最近重点的に取り組んでいます。

昨今よく言われている対人業務の為ですが、もう一つの目的は医師との連携を強化するためです。

特に残薬など医師に話したけど上手く伝わらないと言われた患者さんにトレーシングレポート作成しFAXして次回調整してほしいことを書いて処方日数を調節してもらうのに大変有用でした。

トレーシングレポートのメリット

トレーシングレポートの良いところは問い合わせのレベルではないけど、患者さんにとってメリットに繋がる情報を医師に提供できることだと思います。

患者さんのコンプライアンスの状況をみて一包化の提案をすることができます。

あと書面なので医師が忙しくない時間に見てもらえる事です。

医師は診察が忙しくて時間に追われています。

患者さんの次の診察日まで目を通して頂ければ良いのです。

あともう一つは服薬情報等提供料をとれることです。

医療機関、同じ診療科では月1回しか算定しかできませんが、一つ一つの仕事の積み重ねがこれからの薬剤師の未来を築き上げると思います。

トレーシングレポートのデメリット

デメリットとしては患者さんの同意が得られないとトレーシングレポートを作成できないことです。

残薬がある場合、医師に伝える事を嫌がる患者さんがいます。

伝える位ならもらっていくと言われてしまうと、どうしようもないです。

あともう一つは、トレーシングレポートを作成し情報提供したが、何も医師の方から反応なく変更もなく終わってしまうことがあります。

トレーシングレポートの反応は? 今のところ反応は2つにわかれています。

トレーシングレポートをFAXした後、忘れた頃に病院やクリニックから看護師を通して連絡があり、情報を詳しく知りたいという連絡がきたり、次回処方せんに反映されたりします。

もう一つは全く何も反応がない場合です。 前者の方が薬剤師として大変嬉しいことですし、やりがいがあります。

ただ、まだまだトレーシングレポートは普及していないと思います。

医師もどういう風にフィードバックしたらいいのかわからない部分もあるかもしれません。

まとめ

トレーシングレポートは医師と連携を強化できますし、患者さんにとってもメリットがあります。

特に良いのは薬剤師としての職能が発揮される業務だと思います。

残薬はもちろん、一包化を提案したりすることができます。

剤型の変更の提案など薬剤師だからこそ発揮できることだと思います。

対人業務の一つとして、まだ取り込んでない方は是非ご検討ください。

 

   

    

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