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テモダールカプセル20mg、テモダールカプセル100mgが出荷調整に
2021年1月、MSD株式会社はテモダールカプセル20mg、テモダールカプセル100mgが出荷調整になると発表しました。
本剤を服用されている患者様への継続的な処方を優先するため、出荷調整の間は、従来の数量を超えるご注文はお控え頂き、必要とされる数量のみご注文頂けますよう、何卒ご理解、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
「テモダール®カプセル 20mg/同カプセル 100mg」特約店への出荷調整についてより
出荷調整になる理由は?
MSD株式会社はテモダールカプセル20mg、テモダールカプセル100mgが出荷調整になる理由として同成分の他社製品の出荷調整の影響としています。
テモダールカプセル20mg、テモダールカプセル100mgのジェネリックであるテモゾロミド錠20mg「NK」、テモゾロミド錠100mg「NK」が出荷停止になっています。
日本化薬はテモゾロミド錠20mg「NK」、テモゾロミド錠100mg「NK」を小林化工に委託している為、製造できない状態です。
テモダールカプセル20mg、テモダールカプセル100mgはそのあおりを受けた形です。
代替品は?
MSD株式会社はテモダールカプセル20mg、テモダールカプセル100mgの代替品に関して触れていません。
ジェネリックもテモゾロミド錠20mg「NK」、テモゾロミド錠100mg「NK」しかないため難しい状況です。
ただ、MSD株式会社はテモダール点滴静注用100mgが出荷調整になっていないとしています。
患者は点滴ではなく、内服薬を希望されると思いますので処方医にご相談してください。
テモダールカプセル20mg、テモダールカプセル100mgってどんなお薬?
テモダールカプセルは抗悪性腫瘍剤です。
悪性神経膠腫、再発または難治性のユーイング肉腫に使用されるお薬です。
一般名はテモゾロミドです。
テモゾロミドは生体内で加水分解されメチルジアゾニウムイオンになり、アルキル化剤として作用し、腫瘍細胞の増殖を抑制します。
使用上の注意
テモダールカプセルは空腹時に投与することが望ましいとしています。
食後(高脂肪食)又は空腹時に単回経口投与したとき、食後投与において tmaxが約 1 時間(1.07 時間から 2.25 時間に)遅延し、Cmax及び AUC はそれぞれ約 32%及び 9%低下した。
テモダールカプセル20mg、テモダールカプセル100mgインタビューフォームより
おさらい
今回はテモダールカプセル20mg、テモダールカプセル100mgの出荷調整に関して書かせて頂きました。
テモダールカプセル20mg、テモダールカプセル100mgのジェネリックであるテモゾロミド錠20mg「NK」、テモゾロミド錠100mg「NK」が出荷停止になったためその煽りを受けた形です、
代替品もありませんので処方医にご確認ください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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