エレンタールP乳幼児用配合内用剤が自主回収に

エレンタールのパンフ

エレンタールP乳幼児用配合内用剤が自主回収に

2019年12月、EAファーマはエレンタールP乳幼児用配合内用剤を自主回収すると発表しました。

当該ロット品を自主回収させていただくこととしました。

つきましては、ご購入代理店様を通じて、ご返品賜りますようお願い申し上げます。

エレンタール®P乳幼児用配合内用剤自主回収のお知らせより

原因は?

レチノール酢酸エステル(ビタミンA)の含量が満たさない為回収となります。

ただ、使用期限が過ぎています。

使用期限が経過した健康被害がない製品を回収した事例は過去を振り返っても思い出せません。

回収対象ロットは?

包装 ロット番号 使用期限
80g袋×10 8J469  2019 年 9 月
40g袋×10 8J471  2019 年 9 月

他のロット番号の製品は品質上、問題はないのでご安心ください。

エレンタールP乳幼児用配合内用剤ってどんな薬?

エレンタールP乳幼児用配合内用剤は、世界で初めての新生児・乳幼児用成分栄養剤です。

ラコール、エンシュアは窒素源がたんぱく質からなります。

そのため、ある程度の消化機能は必要となります。

エレンタールP乳幼児用配合内用剤は窒素源がアミノ酸の形で構成され,胃腸に負担がなく吸収されます。

エレンタール配合内用剤は米国航空宇宙局のアポロ計画の一環として開発されました。

宇宙では栄養がきちんと摂りながら、排泄物を減らすことが重要でした。

低残渣で糞便量を減少し腸を安静に保つことができます。

名称の由来

Elemental Diet Pediatrics

エレンタールP乳幼児用配合内用剤のインタビューフォームより

小児の成分栄養剤って意味ですかね?

エレンタール配合内用剤は全卵のアミノ酸バランスに従って作られています。

全卵はタンパク質を最も効率的に利用できるアミノ酸バランスであると言われています。

エレンタールP乳幼児用配合内用剤母乳のアミノ酸組成を基本としています。

乳幼児が摂取するエネルギーは母乳中の脂質に依存しています。

必須脂肪酸欠乏症にならないように脂質がエレンタール配合内用剤より多めに入っています。

80gあたりの脂質の含有量として

エレンタール配合内用剤は0.51g

エレンタールP乳幼児用配合内用剤は2.80g

調整する際の注意点

調製後は6時間以内してください。

調整後の長時間保存は微生物増殖のおそれがあります。

冷蔵して保存する場合は、30時間以内に使用なら問題がありません。

高温の水で溶解してしまうと分解の恐れがあります。

ご注意ください。

 

  

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