トランコロン錠7.5mg、トランコロンP配合錠が販売中止に

トランコロン錠7.5mg、トランコロンP配合錠が販売中止に

2022年5月、アステラス製薬はトランコロン錠7.5mg、トランコロンP配合錠が販売中止になると発表しました。

永年に亘りご愛顧を賜って参りました「トランコロン錠7.5mg」「トランコロンP配合錠」につきまして、諸般の事情により販売を中止させていただくこととなりました。

トランコロン錠7.5mg、トランコロンP配合錠販売中止のご案内より

販売中止の理由は

アステラス製薬はトランコロン錠7.5mg、トランコロンP配合錠が販売中止になる理由として触れていません。

出荷終了予定時期は?

アステラス製薬はトランコロン錠7.5mg、トランコロンP配合錠を出荷終了時期を2023年3月としています。

経過措置期間は?

アステラス製薬はトランコロン錠7.5mg、トランコロンP配合錠の経過措置期間として2024年3月31日をもって終了予定としております。

代替品は?

アステラス製薬はトランコロン錠7.5mg、トランコロンP配合錠の代替品としてアステラス製薬の製品である

イリボー錠2.5μg、イリボー錠5μg、

イリボーOD錠2.5μg、イリボー錠OD5μg、

コロネル錠500mg、コロネル細粒83.3%を推奨しています。

ただ他に、コロネルの同成分であるポリフル錠500mg、ポリフル細粒83.3%、ジェネリックのポリカルボフィルCa細粒83.3%「日医工」もあります。

イリボーは女性の場合は用量を注意しなければなりません。

成人男性に5μgを1日1回で服用し、効果不十分な場合、1日最高投与量は10μgまで増量できます。

成人女性の場合は2.5μgを1日1回で服用し、効果不十分の場合に1日最高投与量は5μgまで増量できます。

コロネル、ポリフルなどは高い吸水性と保水性を有し、膨潤・ゲル化することで、過敏性腸症候群の下痢、便秘の両方に効果がある薬です。

ただ注意点が必要です。

服用後に途中でつかえた場合、膨張して喉や食道を閉塞する可能性があるので、コップ 1 杯程 度の水とともに服用するよう服薬指導する必要があります。

海外で死亡例が1例あります。

特に錠剤は大きいので服用フォローが必要かもしれません。

トランコロン錠7.5mg、トランコロンP配合錠ってどんな薬?

トランコロン錠7.5mg、トランコロンP配合錠は過敏大腸症治療剤で腸の異常な運動を抑える薬です。

トランコロン錠の成分はメペンゾラート臭化物で、トランコロンP配合錠はメペンゾラート臭化物とフェノバルビタールが配合されています。

メペンゾラート臭化物は抗コリン作用を有する 4 級アンモニウム塩で副交感神経遮断作用による消化管運動抑制作用を示します。

フェノバルビタールは少量投与により軽い鎮静作用を示します。

過敏性腸症候群は精神的ストレスや自律神経失調などの原因であるため、それらを改善させる目的でフェノバルビタールを配合しています。

名称の由来 

トランコロンの名前の由来はありません。

トランコロンにフェノバルビタール(P)を配合した製剤であることから命名された。

トランコロン錠7.5mg、トランコロンP配合錠のインタビューフォームより

おさらい

今回はトランコロン錠7.5mg、トランコロンP配合錠の販売中止に関して書かせて頂きました。

 アステラス製薬はトランコロン錠7.5mg、トランコロンP配合錠の代替品としてイリボー錠2.5μg、イリボー錠5μg、

イリボーOD錠2.5μg、イリボー錠OD5μg、

コロネル錠500mg、コロネル細粒83.3%を推奨しています。

ただ他に、コロネルの同成分であるポリフル錠500mg、ポリフル細粒83.3%、ジェネリックのポリカルボフィルCa細粒83.3%「日医工」もあります。

早めに切り替えることをおすすめします。

ご処方元の医療機関に早めにご確認してください。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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