エンペシドトローチ10mgが販売中止に

夕日と鳥
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エンペシドトローチ10mgが販売中止に

2022年9月、バイエル薬品株式会社はエンペシドトローチ10mg が販売中止になると発表しました。

「エンペシド®トローチ10mg」(クロトリマゾールトローチ)につきまして、 誠に勝手ながら、在庫がなくなり次第販売を中止させて頂くこととなりましたのでお知らせいたします。 

販売中止のお知らせより

販売中止の理由は?

バイエル薬品株式会社はエンペシドトローチ10mg が販売中止になる理由として何も触れていません。

採算が合わないのだと思います。

出荷終了予定時期は?

バイエル薬品株式会社はエンペシドトローチ10mg を出荷終了予定時期として2023年 12月頃 をもって終了としています。

在庫状況により出荷終了予定時期が早くなる可能性がありますのでご注意ください。

代替品は?

バイエル薬品株式会社はエンペシドトローチ10mg の代替品に関して触れていません。

口腔カンジダ症の治療として

フロリードゲル経口用2% (ミコナゾール)

オラビ錠口腔用50mg (ミコナゾール)

ファンギゾン ハリゾンシロップ100mg/mL(アムホテリシンB)

があります。

他にもイトリゾール内用液もありますが、相互作用を気を付けなくてはいけないお薬です。

適応症が違う可能性があります。

医療機関によって採用薬があると思いますので処方元の医療機関とご相談してください。

エンペシドトローチ10mg ってどんな薬?

エンペシドトローチ10mg はイミダゾール系抗真菌剤です。

口腔カンジダ症の治療に使用に使用されるお薬で、真菌細胞の細胞膜、核膜等の膜系構造のリン脂質分子に結合しその透過性を変化させ構造や機能に障害を与えて抗真菌作用を示します。 

口腔内で唾液により徐々に溶解しながら使用するので、経口抗真菌剤と比較して投与量や血中移行量も少なく、薬物相互作用の起こる可能性が低いお薬です。

一般名はクロトリマゾール

名称の由来 

Empe=Emperor(皇帝) cid=cidal(殺菌的)を合成しEmpecidⓇ Trocheと命名されました。

エンペシドトローチ10mg ののインタビューフォームより参照

おさらい

今回はエンペシドトローチ10mg の販売中止に関して書かせて頂きました。

 バイエル薬品株式会社はエンペシドトローチ10mg の代替品として触れていません。

 口腔カンジダ症の治療として

フロリードゲル経口用2% オラビ錠口腔用50mg ファンギゾン ハリゾンシロップ100mg/mLがあります。

出荷終了予定時期として2023年 12月頃 としています。

早めに切り替えることをおすすめします。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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