リフラップ軟膏、リフラップシートが販売中止に

リフラップ軟膏、リフラップシートが販売中止になります。


経過措置期間満了は2021年3月末日を予定になっています。

リフラップ軟膏はどんな薬?


名称の由来
re-は「再度、反対」等の意を表す接頭語、wrap は包むということから再び包む→皮膚再生して蔽うという意味。

リフラップ軟膏 インタビューフォームより

リゾチーム塩酸塩は組織修復作用、瘢痕形成作用をもつ成分です。


リゾチーム塩酸塩製剤は2012年に厚労省から再評価指定を受けました。

当時、リゾチーム塩酸塩の内服薬は気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症などの喀痰喀出困難に用いていましたが、厚労省の薬食審・医薬品再評価部会で医療上の有用性は確認できないと見解が出たため、2016年3月に販売中止・自主回収になりました。

販売中止の理由は?

皮膚潰瘍治療剤「リフラップ軟膏5%」「リフラップシート5%」につきましては諸般の事情により弊社在庫がなくなり次第販売を中止させて頂きます。

「リフラップ軟膏5%」「リフラップシート5%」販売中止のご案内より

諸般の事情というのは採算が合わなくなったのでしょうか・・・

代替品として

プロスタンディン軟膏、フィブラストスプレー250、フィブラストスプレー500、
アクトシン軟膏を推奨しています。

製品名 分類 特徴  
リフラップ軟膏 油中水型(W/O)の乳剤性基剤 保湿性、創の上皮化 消化酵素で壊死組織を溶解
プロスタンディン軟膏 油脂性基剤 保湿性、創の上皮化 少量の滲出液を創面にとどめておくことができる。潰瘍部位の局所血流を改善し肉芽形成及び表皮形成を促進
フィブラストスプレー ヒト塩基性線維芽細胞増殖因子 肉芽形成促進 線維芽細胞成長因子受容体に特異的に結合し血管新生作用や肉芽形成促進作用
アクトシン軟膏 水溶性基剤 吸水、創の上皮化 吸水効果を有するため滲出液を吸収除去

推奨していますが、リフラップ軟膏と違う基剤なので症状によって使い分ける必要があるのかなと思います。

  

 

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