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有給休暇を取れる職場ですか?
大きな病院や大手調剤薬局に勤めている方は有給休暇を取りやすい環境になってきたと思います。
しかし、有給休暇を消化できない、有給休暇をまったく取れないという薬剤師も未だいると思います。
日本人は有給休暇を消化することが申し訳なく感じてしまう傾向があるようです。
有給休暇を取れない理由
有給休暇がとれない理由は色々あります。
- 一人薬剤師や休むと代わりの薬剤師がいないので休めない。
- 有給休暇を取りづらい
- 有給を取ったら他の薬剤師に迷惑がかかる
- 他の社員が誰も有給休暇を取らない
薬剤師の職場はギリギリの人員数で現場を回しているところが多いです。
薬剤師の人数がギリギリなので休んだ時に代わりの薬剤師がいないので有給休暇がなかなかとれません。
一人薬剤師の場合は具合が悪い時でも、休みたいと言い出せない薬剤師は多いと思います。
有給休暇が取れるかどうかは、会社や職場の上司の考えに大きく左右されます。
職場で働いている人が誰も有給休暇を消化しないので有給休暇をとりにくい職場もあります。
労働基準法が改正
労働基準法が改正され、2019年4月から労働者に対し、会社側が毎年最低5日の有給休暇を消化させなければいけなくなりました。
対象労働者には管理監督者も入りますので管理薬剤師も入ります。
有給休暇の買い取りは?
有給休暇は労働者に休暇を与えるためのものであるので、有給休暇を買い取ることは禁止されています。
退職する時に残っている有給休暇は買い取ることができます。
もし会社が有給休暇の取得をさせなかったら?
年5日の年次有給休暇を取得させなかった場合は30万円以下の罰金、労働者の請求する時季に所定の年次有給休暇を与えなかった場合は6か月以下の懲役または30万円以下の罰金になります。
有給休暇のメリット
有給休暇のメリットは色々あります。
- リフレッシュ効果
- 自発的に勉強ができる
- ボランティアなどの地域活動ができる
- 単身赴任者が家族との時間を有効に使える
- 医療機関に定期的な通院ができる
- 育児、看護、介護に積極的に参加できる
リフレッシュ効果
有給休暇の取得は労働者の心身の疲労回復やリフレッシュの効果があり、生活の質を高めてくれます。
労働意欲を向上にもつながります。
調剤ミスなどのヒューマンエラーを少なくします。
有給休暇使用して自発的に勉強ができる
労働能力や知識を高めたりすることにつながり、労働者一人ひとりのパフォーマンスを高めることができます。
会社全体ではさらに大きなメリットとなり、生産性が大きく向上することが期待できると思います。
ボランティアなどの地域活動
震災や災害のボランティア、消防団活動などのボランティアは色々あります。
活動を通じて実務能力の向上やコミュニケーション力、 リーダーシップ力の向上も期待できます。
単身赴任者が家族との時間を有効に使える
家の用事や子供のイベントの時に有給休暇を取ることでもっと親密になれますし、思い出が作れると思います。
子供が小さい時期はあっという間に過ぎてしまいます。
家族みんなで過ごせることは楽しいです。家族との交流のために有給休暇を取ることは大切です。
医療機関に定期的な通院ができる
持病を持っている方や不妊治療、がん治療で通院する方など医療機関にかかる機会は多いです。
仕事を続けながらいかに通院時間を確保するかが大きな問題になります
治療を受けながら仕事を継続できることは経済的な不安を解消できるというメリットがあります
育児、看護、介護に積極的に参加できる
子供が急に熱を出す事はよくあります。
病気で辛い思いをしている子供はただでさえ不安定です。
そんなとき、親が傍にいてくれたら、子どもの不安感も和らぐに違いありません。
育児中も働きやすいとあれば、仕事のモチベーションは上がります。
そして、家族の介護、看護に直面する労働者がだんだんと増えてきました。
介護、看護があっても働ける柔軟な制度を整えれば、社会とつながり、仕事で活躍し続けられるはずです。
会社のメリット
会社のメリットあります。
- 従業員のパフォーマンス向上
- 仕事業務の効率化
- 人材確保と定着率の向上
- 社会からの評価向上
有給休暇を取ることでの心身の疲労回復ができ、従業員のモチベーションが高まることで、仕事に対してのパフォーマンスが向上し、その結果、業務効率や生産性の向上が期待できます。
通院があっても就労継続が可能になり、貢献度の高い従業員の退職を防止できます。
そして、従業員にとって働きやすい職場となり、離職防止にもつながります。
信頼の獲得につながり、人材確保においても大きなメリットが期待できます。
有給休暇を取ることは働く人にとって大事な義務です。
同じ仕事場の先輩や同僚、後輩への気兼ねや請求することへのためらいなどの理由で有給休暇の取得率が低い現状にあります。
労働基準法が改正されて、有給休暇がどんどん溜まり、消化していないのに消えてしまっていた方にとっては以前より有給休暇を消化できるような環境になっていくと思います。
有給休暇の取得率が高い会社は融資を申し込んだり、各種助成金を申請したりする場合にも大変有利な働きをすることが望めます。
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