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モビコール配合内用剤が2019年12月から長期投与解禁に
EAファーマと持田製薬が販売している慢性便秘症治療薬のモビコール配合内用剤が2019年12月から長期投与解禁になります。
特徴
慢性便秘症に対して使用可能な国内初のポリエチレングリコール製剤です。
小児(2歳以上)および成人において、使用可能です。
水に溶解して服用し、適切な硬さの便がみられるまで適宜増減が可能です。
モビコールの成分
- ポリエチレングリコール4000
- 塩化ナトリウム
- 炭酸水素ナトリウム
- 塩化カリウム
ポリエチレングリコール、塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化カリウムを配合した製剤です。
ポリエチレングリコールの浸透圧により、腸内の水分量を増加させ、便の水分量の増加、便容積を増やし、便の排出をすると考えられています。
塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化カリウムが配合されている理由として腸内の電解質バランスを維持し、便中の浸透圧を適正なレベルに保持するためです。
モビコールの有効成分であるポリエチレングリコールは体内に吸収されないため、薬物相互作用が少ないので併用注意薬がありません
小児にもできる薬なので用量を注意
モビコール配合内用剤は水で溶解して服用する薬です。
増量は2日以上の間隔あけることになっています。
2歳以上7歳未満の幼児、7歳以上12歳未満の小児、成人及び12歳以上の小児で最大投与量の1日量、増量幅がそれぞれ違います。
2歳以上7歳未満の幼児には初回用量として1回1包を1日1回経口投与する。
以降、症状に応じて適宜増減し、1日1~3回経口投与、最大投与量は1日量として4包まで(1回量として2包まで)とする。
ただし、増量は2日以上の間隔をあけて行い、増量幅は1日量として1包までとする。
7歳以上12歳未満の小児には初回用量として1回2包を1日1回経口投与する。
以降、症状に応じて適宜増減し、1日1~3回経口投与、最大投与量は1日量として4包まで(1回量として2包まで)とする。ただし、増量は2日以上の間隔をあけて行い、増量幅は1日量として1包までとする。
成人及び12歳以上の小児には初回用量として1回2包を1日1回経口投与する。
以降、症状に応じて適宜増減し、1日1~3回経口投与、最大投与量は1日量として6包まで(1回量として4包まで)とする。ただし、増量は2日以上の間隔をあけて行い、増量幅は1日量として2包までとする。
モビコール配合内用剤の添付文章より
2歳以上7歳未満の幼児 、7歳以上12歳未満の小児 、成人または12歳以上の小児 の3つで別れています。
文章だとわかりにくいと思い表にしました。
ご参考して頂いたら幸いです。
年齢 | 初回用法用量 | 用法用量 | 増量方法 |
2歳以上7歳未満の幼児 | 1回1包を1日1回 | 1日1~3回 最大投与量は1日量として4 包まで(1 回量として2包まで) | 増量は2日以上の間隔をあけて行い、増量幅は1日量として1包まで |
7歳以上12歳未満の小児 | 1回2包を1日1回 | ||
成人または12歳以上の小児 | 1日1~3回 最大投与量は1 日量として6 包まで(1 回量として4 包まで) | 増量は2日以上の間隔をあけて行い、増量幅は1日量として2包まで |
調整方法
モビコールはそのまま服用することができません。
モビコール配合内用剤1包あたりコップ1/3程度(約60mL)の水に溶解します。
溶解後は速やかに服用することが大切です。
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