ロコアテープの特定使用成績調査 安全性に関する中間報告

先日、大正製薬のMRさんがロコアテープの特定使用成績調査 安全性に関する中間報告を持ってきてくれました。

大正製薬のMRさんは現在私が勤めている調剤薬局に節目には必ず情報提供をしてくれるのでありがたいです。

副作用発現症例率は承認時において19.34%(269/1931例)であり、本調査(中間報告)において11.93%(361/3026例)であった。

ロコアテープ 特定使用成績調査 安全性に関する中間報告より

見てみると主に皮膚障害と消化管障害で思った以上に副作用が少ない印象です。

実施期間は2019年6月19日までです。

まだ中間報告なので今後の報告を待ってみようと思います。

せっかくなのでロコアテープの頭の整理をしたいと思います。

ロコアテープの名前の由来

OA患者さんのQOLを向上させたいという願いを込め、QOLとOAを組み合わせたアナグラムとしてLOQOAと命名した。

ロコアテープ インタビューフォームより

OAとは変形性膝関節症ことでQOLとはQuality of lifeの略で、

日常生活での幸福感や生きがいを重視して人間らしく生きていくための満足さのことです。

変形性膝関節症は関節の疾患の中でも多い疾患です。

人間は歩くことが億劫になると筋肉も衰えますし、片膝が痛くなるとかばって、もう片方の膝も痛くなり悪循環です。

ロコアテープの成分

主要な有効成分であるエスフルルビプロフェンは、経口剤や貼付剤として1970年代から使用されているフルルビプロフェン(ラセミ体)の活性本体(光学異性体:S体)であり、シクロオキシゲナーゼ(COX)活性を強力に阻害し、鎮痛及び抗炎症作用を示す。また、経皮吸収性に優れ、体内からの消失が比較的早く、副作用発現時には製剤を剥がすことで速やかな回復が期待でき、光毒性も示さないことから、貼付剤に適している。

ロコアテープ インタビューフォームより

ロコアテープはエスフルルビプロフェンとハッカ油を有効成分とする経皮吸収型NSAIDsです。

ヤクバンテープやゼポラステープを改良してモーラスのように光過敏症が起こらない湿布を開発しました。

光学異性体の関係はオメプラールとネキシウムと同じく光学異性体のR体、S体のうち、薬として有用な片方の異性体だけを抽出し薬物動態及び薬力学作用の個体間変動を改良した薬です。

その他にもアモバンとルネスタ、タリビットとクラビット、ジルテックとザイザルなどがあります。

用法用量

1日1回、患部に貼付する。同時に2枚を超えて貼付しないこと

ロコアテープ 添付文章より

ロコアテープは経皮吸収性がかなり高く、2枚貼付した時とフルルビプロフェンの経口剤であるフロベン錠40mgの通常用量投与時と同程度になってしまうため2枚という用量となりました。

禁忌

1.消化性潰瘍のある患者

2.重篤な血液の異常のある患者

3.重篤な肝障害のある患者    

4.重篤な腎障害のある患者

5.重篤な心機能不全のある患者

6.重篤な高血圧症のある患者

7.本剤の成分又はフルルビプロフェンに対し過敏症の既往歴のある患者    

8.アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者    

9.エノキサシン水和物、ロメフロキサシン、ノルフロキサシン、プルリフロキサシンを投与中の患者

10.妊娠後期の女性

ロコアテープ 添付文章より

気を付けないといけないのが飲み薬との併用禁忌があることです。

ロコアテープは主として肝代謝酵素のCYP2C9で代謝されます。

以下の薬はロコアテープと併用禁忌です。

  • ・エノキサシン水和物(国内未承認)
  • ・ロメフロキサシン(バレオンカプセル、ロメバクト錠)
  • ・ノルフロキサシン(バクシダール錠)
  • ・プルリフロキサシ(スオード錠)

湿布だから大丈夫だと思う患者さんがいるかもしれませんので確認のため、ご本人以外に使用しないように注意しないといけないと思います。

ロコアテープは体内からの消失が早いので、副作用発現したらすぐに剥がすことで速やかな回復ができるのも特徴だと思います。

  

   

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