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2020年7月、ジェーピーエス製薬はJPS麦門冬湯エキス顆粒〔調剤用〕が自主回収になると発表しました。
ジェーピーエス製薬はJPS麦門冬湯エキス顆粒〔調剤用〕が自主回収になる理由として定量値が承認規格に適合しないロットがあるためとしています。
生薬の含量は一定しないので製造する方にとっては難しいです。
季節によっても、産地によっても主成分の含量は変化します。
日本薬局方には成分の含量規定があります。
日本薬局方に遵守した形ではないといけません。
出荷してから回収するのは問題だと思います。
ジェーピーエス製薬は有効性に関しては問題があるとしていますが、今回の定量値と承認規格下限値は僅かであるので重篤な健康被害に関して問題はないとしています。
回収するロットは以下になります
019J1、019J3、019J4、790D1、790D2、060F1、060F2、060F3、060F4、300E1、300E2、300E3
購入されたロットはご確認ください。
痰の切れにくい咳、気管支炎、気管支ぜんそくに使用されるお薬です。
6種類の生薬(バクモンドウ、コウベイ、ハンゲ、タイソウ、カンゾウ、ニンジン)で構成されています。
麦門冬湯の出典は『金匱要略』で麦門冬湯の名前の由来は麦門冬を主薬とするので、麦門冬湯と名付けられたとしています。
金匱要略には「大逆上気,咽喉不利,止逆下気者,麦門冬湯主之。」
大いに気が上がり、咽頭が上手く通らない場合には麦門冬は気を下げることができる。
簡単に訳しましたが、東洋医学では気が上がって咳がでる場合があると考えられています。
ただ、大逆を咳と捉えない場合もあります。
様々な捉え方があります。
今回はJPS麦門冬湯エキス顆粒〔調剤用〕が自主回収に関して書かせて頂きました。
該当ロットは
019J1、019J3、019J4、790D1、790D2、060F1、060F2、060F3、060F4、300E1、300E2、300E3になります。
購入されたロットはご確認ください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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