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2020年9月、日医工はパンクレアチン「日医工」が自主回収になると発表しました。
当該品の使用期限内の全ロットを自主回収致します。
パンクレアチン「日医工」自主回収に関するお知らせとお願い(クラスⅡ)より
日医工はパンクレアチン「日医工」が自主回収になる理由として長期安定性試験において定量試験が承認規格に適合しないためとしています。
安定性試験は医薬品の有効性や安全性を維持するために品質の安定性を評価する試験です。
今回は定量試験でのでんぷん糖化力試験法が適合しないとしています。
でんぷん糖化力試験法はデンプンにアミラーゼが作用するときに、加水分解に伴って増加する還元力により、アミラーゼの量を測定する方法です。
パンクレアチン「日医工」は酵素なので、でんぷん糖化力を調べるようになっています。
日医工は十分な効果が得られない可能性はあるとしていますが、重篤な健康被害が生じる可能性はないとしています。
該当ロットは以下になります。
C00500、C00600、C00700 、D00100、D00200、D00300、E00100、E00200、E00300、E00400、E00500、E00600、E00700、E00800、F00100、F00200
日医工はパンクレアチン「日医工」の代替品としてパンクレアチン<ハチ>を推奨しています。
他にもパンクレアチン「ケンエー」、パンクレアチン「三恵」パンクレアチン シオエ、パンクレアチン「ヨシダ」、パンクレアチン原末「マルイシ」、パンクレアチン「ファイザー」原末あります。
ご検討ください。
パンクレアチン「日医工」は健胃消化剤です。
主としてブタの膵臓から製造したもので、消化異常症状の改善に使用されるお薬です。
プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、トリプシン、キモトリプシン、カルボキシペプチダーゼ、リボヌクレアーゼなど多くの酵素を含有し、たん白質、炭水化物、脂肪の消化をします。
今回はパンクレアチン「日医工」の自主回収に関して書かせて頂きました。
回収ロットはC00500、C00600、C00700 、D00100、D00200、D00300、E00100、E00200、E00300、E00400、E00500、E00600、E00700、E00800、F00100、F00200になります。
購入された医療機関はご確認ください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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