目次
2020年4月、マルホはストロメクトール錠 3mgが出荷調整になると発表しました。
この度、ご愛顧頂いておりますストロメクトール®錠 3mgにつきましては、
略
供給に影響を及ぼす可能性があるため、現在、出荷を調整させていただいております。
ストロメクトール®錠 3mg出荷調整および適正使用に関するお願いより
出荷調整になる理由としてマルホは通常を大幅に上回る注文がきており、疥癬や腸管糞線虫症の患者への供給に影響がでる可能性があるためとしています。
疥癬や腸管糞線虫症に使用されるストロメクトール錠 3mgが大量に注文が来ているのは新型コロナの影響です。
4月3日に医学誌『Antiviral Research(アンチヴァイラル・リサーチ)』に掲載された論文によると、さまざまな濃度のストロメクトールを投与した結果、1回の投与でウイルスの遺伝子増殖を抑制し、48時間以内にウイルスのRNAが99.98%減少したとしています。
そして、マルホは適正使用を呼びかけ、有効性・安全性の確認された適応症を有する患者様への安定供給を第一に考えていると宣言をしています。
治療されている方に薬が服用できないのは治療ができないのと同じですからね。
マルホは引き続き出荷調整しながら増産してほしいです。
たった一文ですが企業の考えや理念が垣間見えます。
マルホに関して良い印象です。
ストロメクトール錠 3mgは駆虫剤です。
ストロメクトールは腸管糞線虫症、疥癬の治療に使用されるお薬です。
以前は駆虫薬としてチアベンダゾール(商品名ミンテゾール、現在は製造中止)が使用されていましたが、嘔気、倦怠感等の副作用の発現率が高く、重篤な肝障害が起こるため、有効性と安全性が両方あるストロメクトールが開発されました。
作用機序は、完全には解明されていないが、線虫の筋肉・神経に存在するリガンド作動性クロライドチャンネルとの関連があるのではないかと言われており、寄生虫に作用して麻痺を起こして死滅させます。
一般名はイベルメクチンです。
ストロメクトールは空腹時に水で服用したほうが望ましいお薬です。
ストロメクトールは脂溶性薬物の為、高脂肪食により血中薬物濃度の上昇可能性があります。
服用する際はご注意ください。
動物実験で催奇形性が認められているお薬です。
母乳中に移行することが報告されていますのでご注意ください。
ストロメクトール錠 3mgが出荷調整に関して書かせて頂きました。
マルホは新型コロナウイルスにより注文が殺到したことにストロメクトール錠 3mgが出荷調整になりました。
2020年4月現在、まだ新型コロナウイルスは収束していません。
収束にはワクチンと治療薬が鍵となっていきます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
このような記事も書いています