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2019年11月 バイエル薬品はアダラートカプセル5mg、アダラートカプセル10mgを販売中止すると発表しました。
弊社にて製造販売しております高血圧・狭心症治療薬(Ca拮抗剤)「アダラートカプセル5mg/10mg」につきまして、誠に勝手ながら在庫がなくなり次第、販売を中止させていただきたくお知らせ申し上げます。
アダラートカプセル5mg/10mg 販売中止のお知らせより
「勝手ながら」と書いています。
正直ですね・・・。
ジェネリックもありますので採算が合わないのでしょう。
バイエル薬品は後発品としてニフェジピンカプセル5mg「サワイ」、ニフェジピンカプセル10mg「サワイ」、セパミットRカプセル10、セパミットRカプセル20、アダラートL錠10mg、アダラートL錠20mg、アダラートCR錠10mg、アダラートCR錠20mg、アダラートCR錠40mgを薦めています。
後発品のニフェジピンカプセル5mg「サワイ」、ニフェジピンカプセル10mg「サワイ」は用法用量は同じですが、それ以外は用法用量が違います。
変更する際にはご確認してください。
名称の由来
Ader〔´a : der〕血管,脈管 ; adult〔ad´ult/lat〕成人の,などの医学関連用語を含む用語を用いたコンピューター合成による.
アダラートカプセル5mg、アダラートカプセル10mgのインタビューフォームより
成分名 ニフェジピン
血管、心筋を収縮させるCa²⁺の血管細胞内への流入を抑え、血管を広げることで血圧を低下させます
膜電位依存性L 型Ca²⁺ チャンネルを介する細胞外Ca²⁺の血管平滑筋及び心筋細胞内への流入を遮断し,筋原繊維ATPase の活性化を阻害することにより筋の機械的収縮を抑制します。
以前、アダラートカプセルは迅速な血圧降下作用を期待して舌下投与として使用されてきました。
ただ、アダラートカプセルの舌下投与は過度の降圧や反射性頻脈を起こすことがあり問題になっていました。
2000年6月に高血圧治療ガイドラインでニフェジピン舌下投与は過度の降圧や反射性頻脈をきたすことがあるため、原則として用いないと記載されましたが、まだ処方されるケースが度々ありました。
2002年10月に添付文書の内容が改定され処方するケースは少なくなっていきました。
現在では重要な基本的注意の項目で用いないよう記載されています。
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