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アストモリジン配合胃溶錠、アストモリジン配合腸溶錠が販売を中止に

マルホ株式会社から販売しているアストモリジン配合胃溶錠、アストモリジン配合腸溶錠が販売を中止になります。

販売中止になる原因は?

「アストモリジン®配合胃溶錠」「アストモリジン®配合腸溶錠」 につきましては、諸般の事情により、在庫消尽をもちまして販売を中止させていただくことになりましたので、ご案内申し上げます。

アストモリジン®配合胃溶錠 アストモリジン®配合腸溶錠 販売中止のご案内より

諸般の事情とは書いてますが、薬価も下がり採算が合わなくなったということだと思います。

来年の3月にも薬価改正の予定がありますので製薬メーカーにとっては辛いと思います。

採算が合わない薬はこれからもどんどん販売中止の方向になっていくと思います。

アストモリジン配合胃溶錠、アストモリジン配合腸溶錠ってどんな薬?

名称の由来

ドイツ語の Asthma(喘息)と Lysis(緩解)を組み合わせたものである。 なお、胃溶錠、腸溶錠の洋名は各々magenlöslich(胃溶性)、darmlöslich(腸溶性)に由来する。

アストモリジン配合胃溶錠、アストモリジン配合腸溶錠のインタビューフォームより

昔、アストモリジン配合胃溶錠はアストモリジンM錠、アストモリジン配合腸溶錠はアストモリジンD錠という名称でした。

ただ、医療事故防止のためアストモリジンM錠からアストモリジン配合胃溶錠、アストモリジンD錠からアストモリジン配合腸溶錠と変更になりました。

成分は?

プロキシフィリン、エフェドリン塩酸塩 フェノバルビタールの配合剤です。

フェノバルビタールが含まれていますので劇薬で向精神薬の分類に入ります。 

アストモリジン配合胃溶錠、アストモリジン配合腸溶錠は気管支喘息、急性気管支炎、慢性気管支炎に伴う咳嗽及び気道閉塞症状に処方される薬です。

有効成分であるプロキシフィリン、メチルエフェドリン塩酸塩は気管支を拡張します。

ホプロキシフィリンは、ホスホジエステラーゼを阻害して気管支平滑筋弛緩します。

メチルエフェドリン塩酸塩はβ受容体を刺激して気管支平滑筋弛緩を増強させます。

フェノバルビタールは気管の過剰なけいれんを抑える効果があります。

プロキシフィリン及びエフェドリン塩酸塩の中枢興奮作用を抑制させます。

アストモリジン配合胃溶錠、アストモリジン配合腸溶錠の違いは?

アストモリジン配合胃溶錠は胃で溶解し、アストモリジン配合腸溶錠は腸で溶解できるよう設計しています。

アストモリジン配合腸溶錠は夜間、早朝の症状改善の為にデザインされた薬です。

咳や喘息は夜間や早朝に症状が出る理由として、自律神経、ホルモンの変化、体位などが考えられます。

副交感神経が活発になる夜間や早朝に気道が狭くなり、症状が出やすくなります。

副腎⽪質ホルモンが夜間や早朝に減少することも関与しています。

アストモリジン配合腸溶錠は就寝前に服用することにより夜間、早朝の症状改善の為に腸溶錠としてデザインされました。

そのため、アストモリジン配合胃溶錠は通常成人 1 回 1 錠を 1 日 1 ~ 2 回経口投与するのに対してアストモリジン配合腸溶錠は通常成人 1 回 1 錠を 1 日 1 ~ 2 回就寝前又は必要時に経口投与になっています。

 

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takeshi

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