目次
2020年3月、エーザイはアストフィリン配合錠が販売中止になると発表しました。
弊社より販売しております以下の製品につきまして、長い間ご愛用いただきましたが、需要低下に伴いやむなく販売を中止させていただくことになりましたので、ご案内を申し上げます。
製品販売中止のご案内より
エーザイは需要低下に伴いやむなく販売を中止するとしています。
エーザイは販売中止予定時期を2020 年10 月、経過措置期間は2021年3月末までの予定にしております。
エーザイは代替品に関して触れていません。
代替品は他の成分になりますので処方元の医療機関にご相談してください。
アストフィリン配合錠は喘息治療薬です。
気管支喘息、気管支炎にともなう咳、気道閉塞症状に使用されるお薬です。
気管支平滑筋を弛緩さて気管支を広げ、気道の閉塞による苦しい呼吸を和らげます。
咳中枢の働きを抑えて咳を抑えます。
1950年代、喘息の病因、症状は複雑であるため単剤ではコントロールが難しいとされていました。そのため、アミノフィリン、エフェドリン、パパベリン、ロートエキス、フェノバルビタールなどの配合がされた薬がよく処方されました。
そして、1951年、それらの成分が配合されたネオフィリン・アスマ錠が発売され、改良されたのがアストフィリン配合錠となります。
ジプロフィリンとパパベリン塩酸塩、エフェドリン塩酸塩は気管支拡張作用をあらわすと考えられていて痙攣性狭窄を緩解する働きがあります。
ノスカピン、ジフェンヒドラミン塩酸塩は鎮咳作用を示します。
ノスカピンの特徴としてコデインと違って呼吸を抑制することなく咳を抑える効果があります。
エフェドリン塩酸塩は心拍出量を増大し、肺循環を促進して、気管支粘膜の充血、浮腫などを改善させます。
一般名はジプロフィリン、パパベリン塩酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩、
エフェドリン塩酸塩、ノスカピンです。
Asthma(喘息)と主剤であるDiprophylline からアストフィリンと命名した。
アストフィリンⓇ配合錠のインタビューフォームより
アストフィリン配合錠はジフェンヒドラミン塩酸塩が含有されています。
そのため、眠気がでる可能性があります。
服用中は自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう指導してください。
このような記事も書いています。