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2019 年 12 月 26 日、アルフレッサ ホールディングスは傘下のアポロメディカルが運営する北海道にあるアイランド薬局ほくしん店が不正請求や関係資料の改ざんを行っていた問題で第三者委員会から調査報告書を受領したと発表しました。
第三者による特別調査委員会(以下「本委員会」といいます。)を設置し、当社連結子会社における薬剤服用歴管理指導料に係る不適切行為等について調査を依頼いたしました。
本日、本委員会から調査報告書を受領いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
「第三者による特別調査委員会」からの調査報告書の受領についてより
2018 年 6 月にアイランド薬局ほくしん店は北海道厚生局による個別指導を受け薬歴が未記載であったのにかかわらず、薬剤服用歴管理指導料を算定して調剤報酬請求していたことを指摘されました。
北海道厚生局は過去5年分を自己点検した上で不適切な算定分を自主返還するよう求めました。
ただ、ここでアイランド薬局ほくしん店は北海道厚生局に虚偽報告を行っていました。
2019年4月24日、アルフレッサホールディングスは新聞社から取材依頼と北海道厚生局に虚偽報告をした内容の質問状を受けて、特別調査チームを立ち上げました。
そこで、北海道厚生局に虚偽報告をした事とアポロメディカルの役員が返還額を減らすよう指示したことがわかりました。
2019 年 6 月 7 日、アルフレッサホールディングスは第三者による特別調査委員会を設置し、調査を依頼しました。
当初は3か月程で終わるとしていましたが、調査を精査しために2019年12月26日にアルフレッサホールディングスに報告があり、発表した形になります。
今回の調査はアルフレッサホールディングスの連結子会社のアポロメディカルホールディングス株式会社と株式会社日本アポックを対象にしています。
店舗数は171店舗で調剤薬局の全店舗となります。
2013年6月から2019年4月までの間ですが、アイランド薬局ほくしん店の薬歴改ざん件数は14,404件にのぼります。
調剤報酬請求時に薬歴未記載であった件数として、
アポロメディカルホールディングスが7,798,826件
日本アポックが67,586件として確認されました。
返還予定額として、アポロメディカルホールディングスは73,346,380円
日本アポックは28,040,620円となり、合計が101,387,000円。
約1億です。
システムにログインして行われる全ての作業に,店舗では変更できないログがあり,これが時系列で記録されることから,日時を遡らせて薬歴を記載・修正した場合,記載日時とログの時系列が整合しないこととなる。そこで,かかる時系列が整合しないログについては,該当する薬歴を検証することにより,日時を遡らせて薬歴を記載・修正したものを特定した。
略
メーカーに分析ソフトの新規開発及び分析を委託し,日時を遡らせて薬歴を入力した記録を分析させ,回答を得た。
調 査 報 告 書より
記載時にログが残りますし、分析ソフトで電子薬歴を記載した日にちがわかるということです。
くすりの福太郎において、薬剤服用歴を適切に管理していない状態で調剤報酬の請求した問題で平成27年3月、日本薬剤師会から薬歴未記載の件数の自主点検依頼がありました。
アポロメディカルではトップらが協議し実際に薬歴を記載していなくてもアシストシート等に指導内容を書き残していれば、未記載の件数に含めないとして、各事業部長から各店舗に伝達され未記載の薬歴があるのにもかかわらず薬剤師会には報告しませんでした。
事実上会社ぐるみの対応です。
健康保険は国民の税金から成り立っています。
調剤報酬の不正は国民からの税金を詐取することでもあります。
人の道を踏み外すような事は絶対ダメです。
失った信頼を取り戻すのは簡単ではありませんが、日々の仕事を丁寧に行い信頼を取り戻すしかないですね。
このような記事も書いています。